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『東京独身男子』が“大人の婚活予習”に効果的な理由

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『東京独身男子』(テレビ朝日系/土曜夜11時15分〜)が話題です。3人の“東京独身男子”が登場し、全員イケメン。疲れた週末に見て癒やされる効果だけでなく、大人婚活の予習にもなる!? あのふたりが注目のドラマの見どころを語ります。

『東京独身男子』が“大人の婚活予習”に効果的な理由

バン! と大きな音をたててドアが開くと、いまどき革ジャン黒ずくめのロッカー風コーデに身をつつんだ小耳沢はさ美が。いきなりギターをかき鳴らし、シャウトするのであった。



小耳沢はさ美(以下、耳)「令~~和~っ」
バルサミコ瞬(以下、バ)「エリック・クラプトンの『レイラ』は名曲ですが、『DRESS』は活字メディアですので読者に歌、伝わりませんしね。しばらくサボッたバツの悪さをゴマ化すために小芝居をくり出すのはそこまでにしていただいて、早速本日の御題にまいりましょうか」
「その冷静さにムッとしつつも、では始めますかね」
耳&バ「『東京独身男子』が“大人の婚活予習”に効果的な理由」



『東京独身男子』毎週土曜夜11時15分〜テレビ朝日にてオンエア中
並以上のルックスと社会的地位があり、あえて結婚しない男子=「AK男子」が恋と結婚に奮闘する姿を追うラブコメディー。



<キャスト>
石橋太郎(高橋一生)/メガバンク勤務の銀行マン。愛称 太郎ちゃん。料理はプロ級の腕前。未婚。
三好玲也(斉藤工)/審美歯科クリニック経営の歯科医。2年半ぶりの独身生活を謳歌中。
岩倉和彦(滝藤賢一)/弁護士事務所経営の弁護士。長崎県出身。未婚。
竹嶋舞衣(高橋メアリージュン)/ツアー・コーディネーター。太郎ちゃんの元カノ。
三好かずな(仲里依紗)/審美歯科受付。三好の妹。太郎ちゃんに思いを寄せている。

■正直ブレてますが、イケメンに免じてお許しを

「で、どうです? このドラマ。週末の夜にイケメン3人をまとめて観られるだけで、女性にとっては至福の作品なんでしょ?」
「まあそれはそうですよね。高橋一生と斉藤工が並んでるだけでもう、ね(笑)」
「ええ、あと滝……」
「はい? 滝?」
「わざととぼけてる感がものすごいですが、3人の中で一番セレブな岩倉弁護士役の滝藤賢一さんを、どうかお忘れなく」


「はいはい、ほんとはちゃんと覚えてますよ。仕事も私生活も順風満帆。だからこそあえて結婚を望む必要のないセレブな岩倉弁護士が、今カノに突然プロポーズした。理由は突然お父さんを介護しなくてはならなくなったから、でしたよね」
「ええ、そうでした」
「要介護で突然いっしょに暮らすことになったお父さんが、第3話ではさくっと自力で立っちゃって、お寿司まで握ってたように思うんですけどわたしの目がどうかしてます?」
「いえ、たしかに握ってました」


「さらにさかのぼると、あえて結婚しないAK男子を打ち出すドラマのはずなのに、初回オンエアで高橋一生演じる太郎ちゃんが、予期せぬ再会となった元カノにいきなりプロポーズしてましたよね?」
「だってほら、彼女と結婚しなかったことを後悔してたから……」
「その時点でどこが『あえて結婚しない男子』なんですか(笑)。第3話で太郎ちゃんが斉藤工演じる三好と岩倉弁護士に、経営者であるあなたたちは富裕層で、所詮会社員=庶民である自分とは違う、みたいなことを言うシーンがありましたけど、前に太郎ちゃんが住んでたマンションも庶民のイメージとはかけ離れたリッチさで、説得力なしんこ……」


「なんですか、小耳沢さん。要するにこのドラマ、ブレブレのダメダメだと? 『東京独身男子』じゃなくて、『テレ朝ブレブレ男子』が作ってるんじゃないの? と」
「そこまでは言ってません(笑)。でも、そんなこんなをひっくるめても、疲れのたまった週末にイケメンが集まって恋だ愛だやってるドラマは、やっぱりいい!」

■AK男子は期間限定。YK化すればこちらのもの!?

「どっちなんですか(笑)。でもあれですよね。婚活に5万年くらいかかって、その間東京独身男子に会いまくってきた小耳沢さんのことですから、こういうAK男子にも遭遇したんじゃないですか?」
「しました、しました。という流れであっさり言っちゃうとですね、『AK男子』とか気取ったこと言っていられるのも今のうちよって感じ」
「と、いいますと?」
「このドラマの設定って、太郎ちゃんが38歳、三好が37歳。最年長の岩倉弁護士が45歳なんですよ。まだ30代~40代半ばだから、あえて結婚しないなんて余裕あること言ってるだけ。早い男子なら40代後半に入る頃、遅くても52~53歳になる頃には、みんなまるっと『YK男子』に変身して、怒涛のごとく婚活市場になだれこんできますから」
「『YK男子』?」
「YK=やっぱり結婚したい男子、ね。言葉はいま作ってみましたけど、これ実際の現象ですからね(笑)」

■『DRESS』世代の婚活予習に効きます!

「そんなもんですか?」
「そう。これもう断言できます。ですから読者の皆さんは、『AK男子とか言ってなさい』という余裕目線で見ていてくださればよいかと。ただ、人間の本質なんてそうそう変わりませんからね。やがて婚活市場に流入してくるセレブ系男子について、このドラマでじっくり学んでおいていただきたいんですよね」
「予習に使えると」



「そう。太郎ちゃんは若干『エモ過多(=エモーション過多)』気味。元カノと再会、しかも他の男子と結婚されちゃうからって、感情揺さぶられすぎでしょう。三好はイケメンで経済力もある好男子ですが、男性更年期の症状からEDに悩まされていて、これは結婚相手と考えると、女性にとっても大問題。岩倉弁護士ときたら、実父の介護が必要になった途端、長いつきあいの今カノに突然プロポーズ。介護要員にしてしまおうとするわがままっぷりです。
『DRESS』読者の皆さんが30代半ば以降、もしかしたらアラフィフになってから婚活で出会うセレブ系男子にも、必ずこんな風になにかしらの難点があります。許せる難点はどれか。どの難点にはどう対応すればパートナーとしてやっていけるか。毎週予習気分で楽しんでくださいね」



「学生時代から女子ってしっかり予習する生きものでしたっけね。こうなれば男性の婚活予習用ドラマも作ってほしいものですね」
「『東京KU女子』なんていいかも?」
「『KU』とは?」
「きれいな嘘、で『KU』」
「ひ~、怖すぎです(笑)」

小耳沢はさ美/よろず文案作成家。今クール1推しのドラマは『きのう何食べた?』。原作まんがのファンを歓喜させる内野聖陽さんの演技力が絶品で、主演男優賞を贈りたいです。

バルサミコ瞬/目下最大の悩みは中年太り。美味しいパン屋の多い街に住んでいるせいか、はたまた真面目な主夫生活で料理づくりに励んでいるせいか。即効性あるダイエットはないものか……。

画像/Shutterstock

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小耳沢 はさ美

よろず文案作成家。コラムニスト。エンタメ系ニュースから世相まで、くすっと笑わせユーモラスに批評するコラムに定評あり。 hasami.komimisawa@gmail.com

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